明日は今日よりも良い日になる

この記事は約2分で読めます。

今年度も残すところ一ヶ月となりました。
そしていよいよ、43年ぶりとなる新園舎の建設工事が始まります。慣れ親しんだ園庭は新しい保育環境として生まれ変わります。その間は多くのご迷惑をおかけします。
最も大きな影響を受けるのは子ども達ですので、工事期間中は安全は当然として、発達の妨げにならないよう配慮してまいります。

千葉県野田市で10才の女の子が亡くなる事件がありました。それだけでも痛ましいのですが、保護者による虐待が疑われるとのことで、現在も捜査が続いています。
2018年、児童相談所へ児童虐待の疑いがあるという通告数が過去最大となったそうです。社会の関心が高くなり、以前なら見過ごされていたケースも通告されるようになったからと考えられます。一つひとつのケースに対応される児童相談所の方々には頭が下がる思いですが、子ども達を窮地から救っている件数も過去最大となっているはずです。

毎年夏に24時間かけて呼びかけられる募金がいつまでたっても終わる様子がないことから、「いつになったら『愛は地球を救う』んだろう?」という疑問を昔から持っていました。しかしハンス・ロスリングさんという方が著した『ファクトフルネス』(日経BP社)によれば、どうやら地球は救われているようです。
同著の中には様々な示唆に富んだ内容が記されていますが、その中に以下のような記述があります。

質問 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
A 20%・B 50%・C 80%

答えは「C 80%」。
子どもの頃に見た、飢餓に苦しみ、わずかのワクチンがないために命を落とす子ども達はかなり少なくなっているようです。

子どもの虐待、飢餓状態や感染症で苦しむ子ども、どちらもまだまだ数多くいます。しかしその両方を解決したいと考えている人々のたゆまぬ努力によって、少しずつですが世界は良くなっています。

明日は今日よりも良い日になる、ほんの少しかもしれませんが、そう信じて良さそうです。