子ども自身が選べる保育

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日本の保育園・幼稚園では「年度別保育」を行なっているところが多くあります。今井保育園もその内に含まれます。
誕生日が4月2日〜翌年4月1日のひと続きの1年間に含まれる人を「同学年」とするもので、学校制度を元に保育にも同じ考え方が採り入れられています。小学校が年度別なんだから保育園も年度別、ということだったようです。

年度別保育では、4月1日の年齢に基づいて所属するクラスが決められます。
今井保育園には4月1日に生後57日目から入園できますので、4/2生まれの子と翌年の2月初めに生まれた子が「同年度生まれの0歳児」として4月に同じクラスに入園します。
入園の翌日1歳になる子と、まだ寝返りもうてない赤ちゃんが「同い年」として同じ部屋で同じように過ごすことになる、ということです。
現在では、これは無理があるのではないか、という議論がなされています。

このぼぼ1才の差は、当たり前ですがそのままずっと続きます。このため早生まれ(1月〜3月生まれ)の人はずっとストレス高めの環境の中で過ごすことになり、後々は健康状態にも影響するとも言われています。
無理があった、という恐れには気のせいとは言えないものがあります。

子どもの育ちは年度ごとに階段を上がるように進むものではなく、時には進み、時には戻ったりしながら曲線を描くように推移するもので、小さいうちは特に顕著で、個人によって状況も色々です。
また成長の段階を見ていただければおわかりいただけるように、1年の間に大きな変化が起こります。特に小さい子ども達にはどんなにクラスの中で環境を整えても、不自然なものになってしまうことは免れません。
そのためこれからの保育では発達段階に応じた環境を用意して、年齢よらず成長に合わせて過ごす場所や内容を子ども自身が選べるようにしていく、という取り組みが進められています。

今井保育園も新しい園舎になる前に、これらの取り組みを段階的に進めています。
子どもたちによりよい未来を用意するには、当たり前と考えていることも見直していく必要があります。