主体的

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例年より早めの梅雨明け、それに続く猛暑、西日本では大雨による水害、例にない進路を進む台風……今年の夏は今まで体験したことがないような天気が続いています。皆様も体調を崩されていないでしょうか。

7月23日、青梅は東京都の観測史上最高気温である40.8度を記録しました。
ここまでの高温になると、昔のエアコンもなく、暑いながらもなんとか過ごせた夏ではありません。命を守るためには経験にない対応策を取る必要があります。
熱中症を防ぐには「水分を取る」「日陰で休む」のでは足りません。原因は「体内の熱が外に逃げないこと」なので、「体を冷やす」ことが必要になります。エアコンが利いた室内にずっといると、昔は「体に悪い」と言われたものですが、今は「猛暑に対抗する数少ないの方法の一つ」と言えます。
以前の常識が今では無意味、もっとひどいと害悪になっていることもある、という一つの例です。

現在では多くの幼児教育には意味がないとされています。多くの、というのは大人が子供のためを考えて与えたものの当の子ども本人は嫌がっているようなものを言います。「我慢することを覚えさせないと」と大人は考え、子どもをなだめて続けさせようとしますが、本人の意志に逆らうことをやらせ続けても絶対に身につくことはありません。
例外は、子どもが自分でやりたい、興味がある、というものです。こういったものは放っておいてもより深く探求しようとします。この状態を「主体的」といいます。今は主体的な過ごし方をすることが、子どもの活動において最も意味があることと言われています。

主体的と似た言葉で自主的という言葉があります。似ているようで、意味は少し違います。
主体的=自分の意志・判断によって行動するさま。
自主的=他人の干渉や保護を受けず、自分から進んで行動するさま。
(大辞林より抜粋)

主体的にあり、自主的にない意味として「自分の意志」があります。

子どもはいつか大人になり、自分の判断をしなくてはならなくなります。その際「自分の意志」が大きな役割を果たします。自分がやりたい、確かめたい、追求したいと思ったことをとことんまでやり続ける経験が、おとなになった時、心の財産となります。