遊びの大切さ

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 子供の遊びは発達の上でとても重要な要素です。
遊びの中では様々な状況が生まれるため、課題の発見とその解決を繰り返しおこなえます。これが子供の発達にはとても効果があります。

 実のところ、様々な状況というのは大人としてはあまりうれしいものではありません。いつ終わるかわからない(しかもよくわからない)ものや、水を出しっぱなしにするなどの無駄遣いに見えるもの、というような内容だからです。
 もったいない、とか、時間がない、ということで遊びを中断させようとしますが、子供は嫌がります。子供からすれば、せっかく楽しく集中して遊んでいるのに邪魔が入るわけですから、抵抗するのは当然でしょう。

 いつもというわけには行かないですが、たまには子供の思うがまま、思いっきり遊ばせてみると新しい発見があります。

水を出しっぱなしにして、バケツやコップに水を汲もうとする。
手元にある空き容器をいくつでも放り続ける。
 クレヨンをたくさん並べて、一色を少しずつ混ぜてみる。

 大人が無駄! とか、もったいない! と感じても、ぐっとこらえて観察していると、子供は思いもよらない行動をしたり、言葉を発したりします。

 例えば、水を出しっぱなしにしている子は手元にある様々な器に水を汲もうとし、うまく汲めたり、時には水を飛び散らせたりします。「さっきはうまくいったのに、なんでだろう?」という疑問が子供の頭の中をグルグルとめぐり、自分なりに納得するまで色々と試し、答えを探っていきます。
 空き容器を放る子は、放ったものがどう飛んで行くか、どう跳ねるのかを観察しているかもしれません。

 一見無駄に見えても、子供にとっては課題の発見と解決という一大事業を行なっているのです。

また特に乳児期にはこの「思いっきり」を体験していることは幼児期の育ちに良い影響があると言われます。たまには子供の「無駄」に付き合うのも一興でしょう。