3才神話

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 「三つ子の魂百まで」という慣用句があります。俗に3歳神話と言われる子育ての話題の中で、最初に意識される言葉でしょう。

 三つ子の魂百まで、は「3歳までに身につけたことは一生忘れない」という意味だと、間違えておぼえていることがあります。これは「スズメ百まで踊り忘れず」と混同してしまってのことではないかと考えられます。

 「三つ子~」は【幼い頃の性格は、年をとっても変わらない】という意味で、生まれ持った性格・気質のことを言います。

それに対し「スズメ~」の方は【幼い時に身につけた習慣や若い時に覚えた道楽は、いくつになっても直らないというたとえ】で、悪い習慣のことを言います。

 「三つ子の魂百まで」に込められた本来の意味を考えるとき、乳児期にはじっくり観察し、どのような子なのかをよく把握してから、幼児期からの育ちを検討していくという姿が想像できます。

 いま「自己肯定感をはぐくむ」ということが非常に大切にされ始めています。自己肯定感とは「自分はここに居ていいんだ」「自分は生きていていいんだ」という基本的な認識です。

 この基本的な認識が育つのは0~2才の期間であり、まさに「三つ子」の間に「甘えたいときに甘えさせてくれた」「遊んで欲しい時に遊んでくれた」記憶が自己肯定感を作り上げるとされています。もちろん2歳を過ぎていても(30代、40代でも)、上記のような体験をさせてあげることで、「2歳までの課題」をこなし、自己肯定感を持つことはできます。

これだけ大切な「三つ子」の時間を、おおらかにじっくりと向き合えたら、とても素晴らしい育ちを得られるのではないでしょうか。