保育」カテゴリーアーカイブ

園長のはなし

風邪は万病のもと

新型コロナウイルス(COVID-19)の対応について、当園からも毎日のようにお知らせを伝えており、大変ご迷惑をおかけしております。
また子供を持つ職員にも関わることですので、各ご家庭においての保育にご理解をお願いするなどご協力をいただき、感謝いたします。

突如発生した未知のウイルスということで、困惑と不安が世の中を覆っておりますが、元はと言えば風邪の原因となるコロナウイルスの一種です。対策の基本はいつもの風邪予防対策と同じく、帰宅したら手洗い・うがい、夜はなるべく早く寝て、食事はしっかり取って風邪をひいても重症化しないような体力をつけておく、という基本をおさえれば良いとされています。

新しいウイルスなので私たちの体には抗体が備わっていないため、体内に侵入すれば感染することはほぼ間違いありません。しかし発症したとしても抗体ができてしまえば、風邪症状が改善されていきます。そのようにして、我々人類は長い歴史の中で様々な未知のウイルスに対応してきました。
そう考えると無闇やたらに怖がらず、きちんと対策を取り、気をつけていけば良いではないか、と少々明るく考えることもできます。

ほとんどの方は抗体を持たないので感染すればほぼ発症してしまうため、一度に大量の発症者が出てしまうと、医療機関の対応能力を超えてしまいます。そうなると必要とする人まで医療が届かなくなる可能性が出てきます。
今回政府から出ているイベント中止や外出を控えるお願い、学校の休校要請などは、発症者が大量に出てしまうような極端なピークを作らず、なだらかに推移させる事が目的でしょう。

死亡者が出ている事で恐ろしさが増幅されていますが、新型コロナウイルスに限らず、毎年季節性の風邪やインフルエンザをきっかけにして肺炎等で亡くなる方は少なくありません。
風邪は万病のもと、と申します。これをきっかけにできる限りの予防対策は常の事として意識して参りましょう。

[公開日時]2020/03/02 16:00 [カテゴリー]

新型コロナウイルスの対応による卒園式の変更について

日頃より保育園運営に御理解、御協力をいただき、誠にありがとうございます。

新型コロナウイルスの感染を予防し、園児とご家族の健康を守るため、3月14日(土)に予定されている卒園式について、以下の通り変更いたします。

・卒園児とその保護者1名のみと職員の出席で実施します。席はなるべく余裕をもって配置し、換気には十分に配慮します。
・挨拶の短縮など式全体を簡略化し、なるべく短時間に終了します。
・来賓のご出席はありません。
・謝恩会は開催しません。

このような状況下であっても、子供達にとって記念すべき日であることには変わりません。いまできることを検討し、まごころを込めて卒園式を行いたいと考えております。

また当日ご参加されなくても、後日保育時間中に保育証書の授与を執り行う予定ですので、ご心配の場合はご欠席いただいてもよろしいかと思います。

ご出席の有無ついては3/10(火)までに、コドモンからご連絡ください。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

[公開日時]2020/02/29 19:34 [カテゴリー]

棚卸し

おかげさまで1月14日引っ越しを終え、無事に新園舎での保育をスタートすることができました。
年明け早々にご協力をいただきありがとうございました。職員一同、感謝申し上げます。

新しい環境に移ったことで子供達に混乱があるのではないかと心配しておりましたが、まったくの杞憂でした。
広くなった保育室で、以前は面積の都合で用意できなかったおもちゃが置かれているのを見つけたときの子どもの表情は、喜びで爆発したように見えました。
ほんの数時間で新しい環境に慣れた様子で過ごす様子に、ほっとひと安心です。

一方で大人は新しい環境に馴染むには時間がかかります。
以前は何がどこにあるということが意識もせずに理解していましたが、新園舎では「あれ?どこだっけ?」と探し回っています。
私などは床面積がほぼ倍になった園舎内を移動するだけで筋肉痛になりそうでした。

しかしなにより驚いたのは引っ越しの際に出た「ゴミ」の量でした。いままでも整理整頓してきたはずですが、いざ全てを出してみると「なんでこれを大事に取っておいたんだろう?」というものが出てきます。
倉庫の奥から使っていない棚が出てきて、今まで荷物で一杯で入れられないといっていた場所が無駄になっていた、ということもありました。

毎日のことでは気づかなかった「澱(おり)」の積み重なりが自分たちを圧迫していたと気付かされます。
たまには持っているもの全部を棚卸ししてみると思いもかけない発見とともに、自分たちの思い込みも知ることができると学びのある時間でした。

週明けは2月3日の節分です。これを過ぎますと4日立春を迎え、いよいよ春となります。すっきりとした気持ちで新しい季節を迎えられることに感謝したいと思います。

[公開日時]2020/02/03 16:00 [カテゴリー]

さようなら今井保育園、よろしく今井保育園

今井保育園の新旧園舎が並んで見られたのは、1月18日まででした。

旧園舎に今までのお礼を言い、新しく命が吹き込まれたような新園舎にこれからよろしくと挨拶をして、14日(火)より新環境での保育をスタートしています。

最初の数時間は物珍しさに興奮していた子供達もすぐに新しい環境に馴染んで、それぞれの面白さと発見を楽しんでいます。

[公開日時]2020/01/19 09:25 [カテゴリー]

年頭の目標

あけましておめでとうございます。令和最初のお正月はおだやかな天候に恵まれ、清々しく始まりました。

令和元年度も残すところ3ヶ月です。
3ヶ月後にはゆり組園児は小学校に進学し、4歳児以下の子ども達もそれぞれ進級します。
子ども達は年度の変わり目で突如として変身し成長する、ということはなく、一日一日、一瞬一瞬の積み重ねがあり、ある日ある瞬間に「しきい値」を越え、「ことば」や「行動」として周囲にわかる形として現れます。
いつ超えるかは一人ひとりの成長によるものですので、大人には「待つ」というたった一つのことが求められます。

今年はねずみ年、干支でいうと「庚子(かのえね)」です。新たな芽吹き、繁栄の始まりの年とされています。
年頭の目標として、「子どもの行なうことを待ち続けることを徹底する」というものも、加えてみても良いかと思います。

[公開日時]2020/01/01 16:00 [カテゴリー]

あたらしい時代

新しい時代が始まった令和元年も残すところ1ヶ月となりました。
新しい園舎の完成予定日も今月末となり、工事現場では夜遅くまで職人の皆様ががんばってくださっています。

今井保育園は今まで3つの園舎を使用してきました。
初代は薬王寺本堂で15年間、2代目は木造の園舎で11年間、3代目となる現在の鉄筋コンクリート造の園舎は昭和51年から増築・改修を繰り返して44年間、それぞれ保育を行なってまいりました。

3代目園舎はとても長く使っているので、今井保育園といえば現在の園舎という印象が大きいのではないでしょうか。
これだけの長い期間使っていると愛着も湧きますし、私自身もこの園の卒園児ですので、色々な思い出が詰まっている場所です。きっと保護者・関係者の皆様の中には一抹の寂しさがあるのではないかと思います。

一方でこの40年間で保育の基礎となる「人とはなにか」という問いに対する理解は大きく進歩しました。医学・哲学だけではなく、認知・行動心理学といった比較的新しい学問により開かれた知識によって、保育も大きな変化があった年月でありました。

このような新たにもたらされた知識に対応するために、新しい園舎が誕生します。
子ども達が考える活動を自由に行ない、大人はその様子をじっくり観察・検討することができる場所。
「急がせる大人」が必要なく、子どもに「答え合わせ(大人が勝手に持っている期待に対応すること)」を行わせなくて良い場所。
そういった場所になるように、職員一同検討してまいりました。

年明け早々にはいよいよ新園舎への引っ越しを行ないます。
この場所で次の数十年の保育を行なう環境を、また少しずつ作り上げていきたいと考えています。
様々ご迷惑をおかけしますが、何卒、よろしくお願いいたします。

[公開日時]2019/12/01 16:00 [カテゴリー]

子どもの本来の姿を『見える化』する

先日の運動会は雨の中ご参加いただき、ありがとうございました。
園児たちは普段とは違う小学校の体育館に戸惑うこともなく、リラックスしてプログラムを楽しんでくれたようです。

また10月は台風19号により日本各地で大きな被害が起こり、9月の15号の被害とともに、災害の恐ろしさを改めて思い知らされました。
その際には、登園を予定されていた皆様にご迷惑をおかけしましたが、園からのお願いをお聞き届けいただいたおかげで、事故なく過ごすことができました。改めて感謝申し上げます。

10月というタイミングは保育園にとっては、今年度後半の最初の月、ということになります。今年は4月から保育方法を大きく変え、その最初の評価が問われるタイミングでもありました。

4月の時点ではまだ昨年度の姿であった子供達ですが、半年後の今と改めて観察すると大きな成長を遂げていることに気づきます。
例えば昨年ばら組(4才児)の時には友達の言うことをそのまま聞いていた子が、ゆり組(5才児)になった辺りから自分の望まないことについては反発するようになりました。
現在では反発するだけではなく、自分の意見を伝えたり、折り合いがつかなければ無理に近づかなくても良い、という更に高度なコミュニケーションを行なうようになっています。
すみれ組(3才児)・ばら組(4才児)の子供も、そのような年上の様子をよく観察していて、ケンカする時にも「ピーステーブルでお話しよう」と話し合いでの解決を探る姿が見られます。

一見、大人がきっかけを与えることで子供が変化した、と見えるかもしれません。
しかし私は、環境が子どもの本来の姿を「見える化」しただけではないか、と考えています。
元々子ども達には話し合いなどの建設的な解決方法を探る能力があった、しかし「急がせる大人」の存在で、限られた時間での解決を図らなければならず、もっとも簡単な暴力=手を出すケンカで解決するしかなかった、ということです。

時間を十分にとり、慌てなくても良い環境を作って、保育者が自分の都合で子供を操ることがないようにすることで、子供が持つ本来の姿が見えてきた、というのが本当なのではないでしょうか。

このような子供を一方的に劣ったものと見ず、「一人の人間」として見る取り組みは少しずつ全国の保育園・幼稚園・こども園で始まっています。
当園も、子ども達にとってより良い取り組みが全国に広がっていくよう、下半期もじっくりと子ども達と向き合いたいと思います。

[公開日時]2019/11/01 16:00 [カテゴリー]

保育料無償化と給食費

10月から消費税の引き上げとなりました。
保育園としては保育料の無償化が大きなトピックです。この無償化の対象は保育園の他にも、幼稚園・こども園・認証保育所、はては無認可の保育施設まで含んだものです。
この一環として、給食費を集金するようになりました。このことは東京都の保育のターニングポイントとなるものでした。

実は東京都以外の道府県では主食費の集金は珍しいことではありません。しかしこの9月までは行われてきませんでした。
かつて保育園で預かる子供は家庭では保育できない子、とされていました。
家で過ごすことができない子供にせめて手作りの温かい食べ物を食べさせよ、という指導で、保育園は園内での給食調理が絶対の条件でした。
しかし食料事情も悪く大量の調理も難しい時代でしたので、主食だけは家庭から持ってこさせること、となっていました。
パンの場合はどうだったかというと、青梅では「パン券」というものをご家庭に購入していただき、パン食の日はその券と交換で配布していました。

その後食料事情、流通事情も改善し、パン食の普及(パンを食べると頭が良くなる、という俗説もありました)や料理のバリエーション増加もあって、主食を家庭から持参してもらうのには無理があるようになってきたタイミングで、主食費を現金で集金するようになります。
この時、東京都は主食費を補助する決定をします。これによって保護者・保育園双方の負担はかなり軽減されました。

ではなぜいまさら、給食費の集金が始まったのでしょうか。
これは上にもあるように、保育料無償化の対象が「保育園、幼稚園・こども園・認証保育所等」と多岐に渡ることによります。
幼稚園の昼食は家庭から持参する弁当です。弁当は当然各家庭が費用を負担して作っています。もし保育園の費用を無償化ですべてまかなってしまったら、この食費の分だけ保育園が優遇されてしまうことになる、不公平だ、という理由です。
このことで長らく東京都と無縁だった給食費の集金が始まることになりました。

一方で保育料無償化は集団保育をあらゆる子どもに与え、発達に貢献できる機会でもあります。
とかく変化を嫌うのは人の常ですが、必ず良い変化となるよう考えていきたいと思います。

[公開日時]2019/10/01 16:00 [カテゴリー]

セーフティゾーン

8月が過ぎ、夏休みが終わった子ども達が悲喜こもごもの様子で登校・登園し始めています。
生活の変化だけでなく季節の変わり目とも重なり、不安定になる子どもが多く見られる時期です。
保育園の園児なら登園時にぐずって大泣きするなどわかりやすいのですが、小学生あたりから、大人には直接伝えず、不安定を自分の中だけに抱え込んでしまうこともあります。
最近では夏休み終了直前になると、そうした不安を抱えた子ども達に向かってのメッセージが出されるようになりました。

こういった状態になった子ども達に対して重要な役割を果たすのが「セーフティゾーン」です。 安心して過ごせる場所、傷つけられたりしない場所、と言った意味です。
一歩外に出れば、子ども達も様々なことに遭遇します。そこでは挑戦したり、我慢したりすることも少なくありません。その中で不安な気持ちになることは、まだ未成熟な子どもたちにとっては当然なことと言えます。
不安定な状態にある子どもに対して有効なのは叱咤激励ではなく、安心です。セーフティゾーンにいる間は誰からも傷つけられず安心していられるので、外に出ても「そこ」にさえ戻れば大丈夫だ、と信じられる気持ちが、子どもの心を安定させる力になります。

保育園は常にセーフティゾーンとなるべく環境を整備しています。
ぐずっている子どもは困らせたくてしているのではなく、困っている自分を知らせたくてぐずっています。こういった時こそ、大人がその子にとってのセーフティゾーンになれるよう、心がけたいと考えています。

[公開日時]2019/09/02 16:03 [カテゴリー]

子供は静かに溺れる

やっと梅雨が明けました。
と思ったら昨年と同じような猛暑です。昔ならば暑さしのぎにと水遊びの絶好の機会なのですが、ここまでの暑さとなると日中屋外にいるだけで熱中症となるおそれがあるため、子どもたちには屋内で過ごしてもらっています。

小学校就学前の子供は成長しているように見えて、まだまだか弱い存在です。
保育園などのプール事故を検証すると「子供は静かに溺れる」というキーワードが出てきます。
溺れているなら大声や騒ぎ声がするはずだ、と大人の時と同じように考えがちですが、子供の水難事故では大声・騒ぎ声はなく、静かに沈んでいった、という証言が多数を占めています。あまりに静かで、最初はふざけているのかと思ったが様子がおかしい、ということで救出された子供の事例などは、戦慄する思いでうかがいました。

諸説ありますが、高温や直射日光などで脳が一時的に機能を失って気絶状態になってしまい、そのまま静かに溺れてしまうのではないか、とも言われています。
今井保育園では外遊びをさせるに当たって、大人の感覚だけに頼るのではなく、熱中症指数計を利用して天候の判断をしています。大人なら耐えられるであろう温度でも、湿度によっては子供に悪影響が出る場合がありますので、客観的な指標として、この指数計は欠かせないものになっています。

安全をしっかりと守って、楽しい夏になりますよう、気をつけてまいります。

[公開日時]2019/08/01 16:00 [カテゴリー]