親の愛情を伝える

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 先日、出張のため電車に乗っておりました際の出来事です。
 途中の駅で乗車されてきたお母様と2名のお子さまという親子連れがあったのですが、お子さまの内の一人が「だっこして」と言い始めました。もう一人のお子さまはというと、ペタッと床に座り込み、疲れて立っていられない、といった様子です。
 お母様はどうするのかな? と見るとはなしに見ておりましたら、「抱っこして欲しいの? 電車は揺れるからママの力だと抱っこできなくて、ごめんね。ぎゅーってする(抱きしめる)のだったらできるけど、どうかな?」「疲れちゃったね。お席があいたら座れるから、もう少しがんばれる?」とそれぞれに話しかけておられました。

 子どもの気持ちを汲みとって、その思いに寄り添いながら声掛けしている様子に大変感動しました。お子さま達はそれぞれの思いを持っていて、望み通りになってほしいと考えていたと思いますが、その望みがかなわなくても、お母様が自分を大切にしてくれている、と実感できたのではないかと感じました。

 背中を見せる、などとも言いますが、最も大切なのは行動で親の愛情を伝えることなのではないかと考えさせられたエピソードでした。