子ども達を信じていくこと

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 おゆうぎ会では、お子さまの成長を感じていただけましたでしょうか?
 園児たちは自分たちで作った舞台を大変楽しめたようで、終わったあともしばらくは余韻にひたっている様子です。

 そこで園児たちに聞いてみました。
「自分たちで色々考えてやったおゆうぎ会は楽しかった?」
 答えはもちろん、イエスでした。
 自分はどうしたいのか、お友達はどう考えているのか、話し合い、アイディアを出し合い、たまにはケンカすることもあるけど、そういったプロセスを「たのしい」と考えてくれたようです。

「小学生になると学校で勉強を教わります。でも、先生が教えてくれることだけじゃなくて、自分たちで、どうしたらいいかな? どうしてこうなるのかな? って考えるのも、勉強なんです。学校の先生は親切ですから、皆さんが『どうしてなの?』と質問すれば、教えてくれます。だからどんどん、質問してみてください。
 どう? お勉強って楽しそうじゃない?」
 子ども達は、ウンウン、とキラキラした目でうなずいてくれました。

 子どもは色々なことを「なんで? なんで?」と好奇心いっぱいに感じています。0才の赤ちゃんでも、6才の年長さんでも同じで、この時期は8才まで続くと言われています。でもその好奇心は、わずかに土から出た新芽のようなもので、とても弱々しいものです。
 我々大人たちはこの弱々しい芽を守らなくてはなりません。大人の一言(「なにやってるの」「今はそんなことしてる場合じゃないでしょ」あるいは「後でね」でも)で、簡単にしおれてしまいます。
 自分で持った疑問を追求していく自由を許されている子どもは、好奇心のままに疑問を持ち、研究し、何度もつまずきながら答えを出していきます。そのトライ&エラーの数が、その子の成長を助けてくれるようになります。
 子ども達を信じていくことが、その子の育ちを守ることになりそうです。

 今年度の園長コラムはこれで最後です。
 来年度も子ども達の今と未来のため、保育園に何ができるのか考えながら、微力を尽くさせていただきます。